2012年05月16日

NYで飯村隆彦の最新版の「間」映画上映

飯村隆彦の最新版の「間」映画上映
ニューヨークと東京を往復しながら活動するコンセプチャルな実験映画作家、飯村隆彦の最新バージョンの「間」映画がイーストビレッジのミレニアム劇場で5月25日(金)8時から上映されます。 日本語の「間」をテーマに、日本人でも曖昧なこのコンセプトをイメージで表現する実験です。最初の「間」の映画を作ったのが1977年で、実に35年ぶり、息の長い創作で、時流を超えて作家が創作する実験映画ならではの試みです。
最初に制作した映画はまったくの抽象映画で「間」のコンセプトを現したものですが、その後、ニューヨークのメトロポリタン美術館の委嘱で、京都の竜安寺の石庭のアートフィルムを制作、ここでも「間」のコンセプトを適応して、「間:竜安寺石庭の時/空間」のタイトルで、テキストに建築家の磯崎新、音楽に小杉武久を起用して、ニューヨークのメトロポリタン美術館を始め、パリのルーブル美術館,東京の写真美術館など世界の主要な美術館で上映されました。
とくに「間」という日本固有のコンセプトを、欧米でも分かり易く見せるため、竜安寺の石庭を舞台に、特に移動撮影を多用して時間と空間の合一をはかる演出は,時間と空間を切り離せないと見る「間」のコンセプトにぴったりでした。この映画のレビュウを書いたナディーン・コバートは「オリジナルであり、哲学的な課題を視覚的なものと合一している」と評しています。

今回のプログラムは「間:竜安寺石庭の時/空間」を最初に上映、つずいてこの映画の制作過程を記録した「竜安寺での<間>の制作」はこの作家にとっては稀な商業的なスタッフを起用しての撮影風景を個人映画の視点から撮影した作品で単なる記録以上に興味のもてる作品、また、「間:竜安寺石庭の時/空間」を素材にして、映像をモニター上に輪郭線を辿ることで、主客を逆転して対象となった石が動き出すアニメーション「間:石が動いた」。サイレントだったこの作品に今回、ピアノで作曲/演奏した新鋭のピアニスト寒川晶子の音楽によるもので、ニューヨークでの初上映です。
また、さらに「間」についての最初の映画だった「間(インターバルス)」の続編が新しく制作され、直接フィルムに書き込まれたカラーインクによる「間」が出現、「シブイ」とされて来た間のコンセプトに彩りのある世界が現れました。以上「間」を巡る4編の映画は日本の伝統文化への飯村、磯崎、小杉の3人の前衛作家による挑戦と再発見を見いだせるばかりではなく、飯村による更なる多様な展開を楽しむことができます。

日時:2012年5月25日(金曜) 午後8時
場所:Millennium Film Theater (La Mama Theater地下)
   66 East 4th Street, (bet. 2nd&3rd ave.) NYC, 10003
Subway: Astor Place & Bleeker St., both 6, Second Ave, F
全て駅から約5分の歩き
tel. 212-673-0090
入場料:8ドル
お問い合わせ:212-777-2607 
posted by taka at 22:54| ニュース