2009年09月29日

「飯村隆彦の舞踏映画」インタービュー

 ブトウについて、近年欧米で研究が盛んになっていることは、知られれてきているが、最近は舞踏映画についても、日本よりも一足も二足も進んで来ている。サンフランシスコ州立大学のアーロン・カーナーの飯村へのインタービューもかれの前文における分析と共に、これまで知られていなかった事実を明かすだけではなく、飯村の土方巽を撮った2本の映画の特性を、他の舞踏映画とは異なる「映画と舞踏を結合する」試みとして高く評価する。作家の提唱した「シネ・ダンス」のコンセプトに初めて正当に評価したものだ。

 このようなコンセプトだけに留まらず、例えば、「あんま」に映った、1シーン、ダンサーの背中に描かれた、中西夏之の女性性器と映画の導入部に飯村が医学書から撮影した女性性器の描画の関係を指摘して、細部への研究も怠らない。残念ながら日本には、ここまでの研究者は現れていない。

 以下、彼がまとめたペーパーからの翻訳。positions: east asia cultures critique vol. 21, no. 3

続きを読む
posted by taka at 12:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース

2009年08月18日

「ヴァイタル・シグナル 60年代ー70年代日米ビデオアート −芸術とテクノロジーの可能性−」

NYのエレクトロニック・アート・インターミックス(EAI)と独立キュレータ、阪本裕文(稚内北星学園大学)とが横浜美術館などの協力で初めて合同して60年代ー70年代日米ビデオアートを上映する「ヴァイタル・シグナル」はその紹介文で、「両国におけるメディアに関する重要な並行的展開に焦点を当て」るもので、さらに「飯村隆彦や久保田成子といった優れた日本のアーティストも、アメリカにやってきて広く展示活動を展開しました」と強調しています。
すでに、広島市現代美術館(7/8-20)で上映され、さらに日本で以下のスケージュールが予定されています。

・10/11,18,25 東北芸術工科大学
・11/21,22,23 横浜美術館 
・11-12月   日本大学芸術学部

NYでも、ジャパンソサエティで11/14に上映と対談、飯村の出演が予定されています。http://www.japansociety.org/event_detail?eid=3a7180cc

72.jpg

Camera/Monitor/Frame(1976)




japansociety.jpg

ジャパンソサエティ(11/14)
左から飯村、ビデオアーティスト/メアリー・ルシエ、キューレター/バーバラ・ロンドン
プログラム詳細
posted by taka at 03:01| Comment(0) | TrackBack(1) | ニュース

2009年08月13日

新作DVD:「トーキング・ピクチャー (映画を見ることの構造)」

新作DVD:「トーキング・ピクチャー (映画を見ることの構造)」

DVD talking7w.jpg


飯村隆彦のこのビデオ・コレクション 『トーキング・ピクチャー (映画を見ることの構造) 』と『Shadowman (見ること、聞くことの構造)』は、一連の思考実験のビデオにおいて、フィルム/ヴィデオを見ること、見られることの経験を介在しながら、議論するものである。このビデオは謎の連続によって意表を突かれるが、同時にユーモアがある。

このビデオ・コレクションの見落とすべきでないところは、遊び心で表現されている反面、飯村は言語学と再現性の問題自体について哲学的に重要な疑問に触れていることだ。
これらのビデオ見ていると、記号論の分析的な伝統があり、プラトンの『洞窟のアレゴリー』や、ルネ・マグリットの『これはパイプではない』と比較をして楽しめるのではないだろうか。

続きを読む
posted by taka at 04:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 作品

新作DVD: 目には目を、耳には耳を

新作DVD: 目には目を、耳には耳を

eyeDVDJACKETw.jpg


私が1960年代の中頃、アメリカに来た時、丁度、ヒッピー運動と黒人暴動の頂点であった。私はニューヨークのイースト・ビレッジに住んでいたが、そこはヒッピー運動のセンターの一つであったし、しばしばテレビで中西部の黒人暴動を見た。これら二つのフィルム『フィルム・ストリップス I &フィルム・ストリップス II 』はそれぞれ上記の二つのシーンから撮られたが、ドキュメンタリーとしてではなく、抽象化されているが、殆どカオティックな、私の内部の記録として制作された。音楽は新しく鈴木治行さんにお願いした。これまでの私の映画にはない魅力的なものになった。(T.I.)

続きを読む
posted by taka at 03:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 作品

2009年05月31日

Hors Piste Japon, 2009. 06. 14(Sun)14:00 - 21:00, 東京日仏学院,

Hors Piste Japon, 2009. 06. 14(Sun)14:00 - 21:00,
東京日仏学院,エスパス・イマージュ

I am (Not) Seen
2003, Video, 5min.
作者 Director:飯村 隆彦(Takahiko iimura)
共同制作者 Collaborator/Computer interface:岩島 民和(Tamikazu Iwashima)、サウンド sound:佐藤 実(Mitsuru Sato)

Seeing(見ること)の問題を扱うこの作品は、アメリカにおけるアジア人(私)が黒人と同様に「見られたり」「見られ(え)ていない」にも関わらず(あるいはそれ故に)、「私はあなた(白人/他者)を見ている」ことを示唆している。

http://www.ref-lab.com/hors_piste_2009.html
続きを読む
posted by taka at 11:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース

2009年05月12日

ロンドンのClose Upが飯村のDVD作品を

ロンドンの私設のフィル・アーカイブで配給も行うClose Upが飯村のDVD作品を取り扱うに先立って、作家とのインタービュウをそのメール・マガジンに載せた。これは飯村の初期作品から、最近作まで幅広く取り上げ、飯村作品をイギリスの観客に紹介するもの。数ヶ月前の2008年の調査で、飯村のDVD「 60s Experiment」をそのライブラリーのベストセラーに上げている。 
http://www.close-upvideos.com/essays/an-interview-with-takahiko-iimura-nyc-january-2009.html  
Close Upはすでに1万本以上のコレクションを所有する、ロンドンでも有数のアーカイブで、芸術的な劇映画から、ドキュメンタリー、実験映画など、主要な作品を揃えている。また、映画館も備え、上映活動にも熱心だ。ジョナス・メカスの最新作も作家を呼んで、紹介したばかりだ。
www.close-upvideos.com
飯村の作品では、 60s Experimentsや On Time In Film/DVDなど、配給する。

続きを読む
posted by taka at 13:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース

Walk - by Movieジェームス画廊NY個展

ニューヨーク市立大学のジェームス画廊で飯村のフィルムを画廊が面したストリートからのみ鑑賞出来るユニークな個展が,2009年、3月末−4月始めの2週間、夜間に限って、上映された。

作品はDVD「Performance/Myself」(1972-1995)や「視姦について」(1962)など、観客となった通行人は、特設の窓から、自由に楽しんだ。Walk - by Movieというタイトルでの実験的な試みとなった。

Walkbymovie.jpg
posted by taka at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース

2009年04月15日

「DEAD MOVIE」(1968)のインスタレーシ40年ぶ り

For a long time now I have felt the Void, but have refused to hurl myself into
The Void. The Void was already within me.
- Artaud, The New Revelations of Being
長い間、私は空虚を感じていた。しかし私自身を空虚に身を投じることを、拒否してきた。空虚はすでに私の中にあった。アルトー「存在の新しい掲示」

「映画のための空虚」(VOID for FILM : imageless cinema)と題する極めて希有な上映/展示会がニューヨークのアンソロジー・フィルム・アーカイブスで4/17日、9:45pmから真夜中にかけて、さらに2:00amから「秘密の場所」で開かれ、飯村の「DEAD MOVIE」(1968)のインスタレーションが40年ぶりに展示される。file:///Users/iimuratakahiko/Desktop/Migrating%20Forms.html続きを読む
posted by taka at 11:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース

2009年02月14日

サンフランシスコでも回顧展上映

ロサンジェルスに続いて、サンフランシスコでも回顧展上映をエージアン・アメリカン映画祭、3月14日、サンフランシスコ・シネマテーク、3月15日に、それぞれ異なったプログラムで上映し、作家も参加し、質問に答える。
http://filmguide.festival.asianamericanmedia.org/tixSYS/2009/filmguide/title/detail/
http://www.sfcinematheque.org/calendar.php

以下、プログラムと場所 (英文):

続きを読む
posted by taka at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース

2009年02月13日

ロサンゼルス全市で移動回顧展2/27−3/9

飯村隆彦の映像回顧展がロサンゼルス全市にわたって、主に、UCLA, USC, CAL ARTSなどの大学とロサンゼルス・フィルム・フォーラムなどの実験映画館で、2月27日から、3月9日まで、ほぼ毎日、場所を移動して、作者も参加して開催される。この回顧展はロサンゼルス・フィルム・フォーラムのアダム・ハイマンによって組織され、ジャパン・ファンデーションの助成によって可能となった。

作家の飯村は、ロサンゼルス・フィルム・フォーラム、UCLAフィルム/TVァーカイブ、レッド・キャット、USC東アジア研究センター、キャルアート・ビジュウ・シアター、UCアービンなどに参加し、UCLAとUSCでは、学生のワークショップを指揮する。

「飯村の作品のすべてを振り返ることは、アートとしての映画の発展と楽しみにかかわるすべての人にとって、重要な機会となるだろう」ジョナス・メカス(ニューヨーク・アンソロジー・フィルム・アーカイブス・ディレクター)

スケジュールとプログラムは以下のとうり。

続きを読む
posted by taka at 23:45| Comment(1) | TrackBack(0) | ニュース